確かに韓国の訪日観光客は増加しています。
訪日外国人:673万9,500人
訪日韓国人:206万7,700人
(総数に占める韓国人の割合:30.7%)
01~04月累計「訪日外国人:673万9,500人」のうち、韓国の皆さんがぶっちぎりで第1位「206万7,700人」。訪日外国人のうち、ほぼ3人に1人は韓国人なのです。韓国の皆さんは観光地としての日本を大変愛してくださっている様子です。日本からすると「まいどあり!」なのですが、逆に韓国側から見ると「ぐぬぬ……」なのです。
韓国側に04月までの累計がないので、03月までの累計(つまり第1四半期で締まったデータ)を見ると、韓国を訪問した日本人は「35万3,611人」(訪韓外国人に占める割合「20.6%」)に過ぎないのです。フェアに同じ01~03月累計で比較すると、以下のようになります。
2023年01~03月累計
訪日韓国人数:160万700人
訪韓日本人数:35万3,611人
「訪韓した日本人 vs 訪日した韓国人」の交換レシオは「1 :4.5」で、日本人1人が韓国を訪問する間に、韓国人ほぼ5人が日本を訪問していることになるのです。
まだ04月の国際収支統計が『韓国銀行』から公表されていないので、03月分までを見ると累計で「旅行収支:-32億3,500万ドル」となっています。韓国の皆さんが日本旅行を愛していただいている結果がこの中に含まれています。
先にご紹介したとおり、韓国経済にとってコロナ禍がもたした災厄の中で、たった一ついいことがあったとしたら、それは人の移動が制限され、韓国の皆さんが海外で使うお金を抑えられたことです。結果、経常収支のマイナスをその分抑えることができました。
それも終わったので、これから韓国はコロナ前のようにサービス収支の動向にも目を光らせなければならなくなりました。
2023.05.27
https://money1.jp/archives/106260