準決勝のイ・ヘギョン(韓国)―アビバ・アブジャキノワ(カザフスタン)戦。残り1分30秒、組み手争いで出したイの右手がアブジャキノワの顎に入った。時計は止められ、アブジャキノワは顔をしかめて痛がり、イは手を挙げて詫びるジェスチャーを見せた。
しかし、ゴールデンスコアに突入し、2分を過ぎたところで指導を2つもらったイが再び同様の行為で相手の顔に手を入れた。アブジャキノワはその場にうずくまり、左目の下に出血したような赤く腫れた痕が見られた。およそ1分中断し、位置に戻った後、イには非スポーツマン行為による3つ目の指導が与えられた。
これにより一本負けが決まったイは故意ではないとの想いがあったのか、呆然とした様子。アブジャキノワに握手を求められても、その場に立ち尽くすのみ。コーチも大きな声を上げて抗議し、納得がいかない様子だ。結局、一人で30秒以上居座り、審判に促されてようやく畳を降りた。
この顛末は香港英字紙「サウス・チャイナ・モーニングポスト」が「韓国の柔道選手が相手の顔を平手打ちして試合から退く」と報じるなど、注目を集めている。
https://the-ans.jp/news/357544/