日本の輸出は9月に前年比で3カ月ぶりに増加に転じた。中国向けの不振が続いた一方で、自動車を中心に欧米向けは好調を維持した。
財務省が19日発表した9月の貿易統計(速報)によると、輸出は前年同月比4.3%増加(市場予想3.0%増)。輸入は16.3%減(同12.7%減)と6カ月連続で減少した。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は624億円の黒字と、3カ月ぶりにプラスに転じた。市場予想では4515億円の赤字が見込まれていた。
輸出の地域別では、米国向けが13.0%増と24カ月連続プラス、欧州向けは12.9%増と31カ月連続で増加した。
一方、中国向けは6.2%減と10カ月連続で減少した。半導体電子部品が22.9%減。東京電力福島第一原発から生じる処理水の海洋放出を巡り、中国が8月下旬から日本産水産物の輸入を停止する中、水産物を含む食料品は58.0%減だった。
設備投資や個人消費など内需に弱さが見られる日本経済にとって、輸出の増加は明るい材料だ。ただ、供給制約が緩和した自動車関連は好調を維持しているものの、電気機器や一般機械などの伸びは鈍い。中国を中心に世界的な景気減速の影響が懸念される中、中東などを巡る地政学リスクも高まっており、回復の持続性が今後の焦点となる。
大和証券の鈴木皓太エコノミストは、輸出は強かったとしながらも、その持続性については疑問視している。「財需要が世界的に低迷した状況は続いている。例えば、国内の鉱工業生産も横ばい圏の推移が続いており、なかなか回復が見えてきていない」と指摘。対中輸出を巡っては、原発処理水を含む地政学リスクや「米中の対立構造も重しになり続ける」とし、先行きに慎重な見方を示した。
マイナス16%って
高くて買えないからw
日本の景気が悪いデータなのに
でいいのかな