
消防当局によるとこの日、午前8時40分ごろに火災が発生し、消火機器76台と人員262人を投入して、消火活動にあたったという。
大きな火の手は、午後12時30分ごろに鎮火したが、建物内に積もった可燃物を取り出し、残火などを整理するのに時間がかかったと伝えられた。
出火原因は、溶接作業中に火種が飛び散った可能性があるとみて、正確な原因を調査中だ。当時、現場にいた作業員4人は自力で退避し、2人は出動した消防隊員に救助され無事だという。ただ消火活動で、建物内部に侵入していた消防隊員1人が、天井から落ちた構造物に当たり負傷、病院に搬送された。
現地メディアによると、今回の火災で博物館は3階と4階が全焼したが、文化遺産は増築工事の開始時に収蔵庫へ移し、別途管理されていたため被害はなかった。同館側は追加被害を防ぐため、国家指定文化財級のコレクション257点を、近くの国立中央博物館へ移送したと伝えた。
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