2025年2月15日 21時22分
ことし日韓国交正常化から60年を迎えるのに合わせて、15日夜、東京タワーが韓国の国旗を表現した色合いにライトアップされました。韓国国内で政治的な混乱が続く中、日韓両政府は民間の交流を後押ししていくことにしています。
この取り組みは日韓両政府が企画したもので、東京 港区にある東京タワーで開かれた式典には、日本側から外務省の船越事務次官、韓国側からパク・チョルヒ駐日大使が出席しました。
この中で船越次官が「両国の多くの方々が交流と理解を深め、よりよい関係を切り開いていく1年となるよう、交流を後押ししていきたい」とあいさつしたのに続き、パク大使も「揺るがない、後戻りしない韓日関係を構築し、未来世代に希望に満ちた青写真を提示する1年にしたい」と述べました。
そして午後6時に出席者がボタンを押すと、東京タワーが、韓国の国旗の色合いを表現した白、赤、青の3色にライトアップされました。
ライトアップを見に来た大学生の女性は「去年韓国に留学していて、韓国人の友人と来ました。韓国国内は難しい状況ですが、前向きに、同じ方向を向いて未来を築いていきたいです」と話していました。
韓国国内では政治的な混乱が続いていますが、去年1年間の両国間の往来は1200万人を超え、過去最多となるなど、人や文化の交流が活発になっていることから、日韓両政府は、今後も民間の交流を後押しする取り組みを続けることにしています。
韓国・ソウルでもライトアップ
日韓国交正常化からことしで60年となるのに合わせ、韓国・ソウルにある「ナムサン(南山)ソウルタワー」も15日夜、両国の国旗をイメージして赤色と青色にライトアップされました。
点灯式には、日本の水嶋駐韓大使と韓国外務省のキム・ホンギュン(金ホン均)第1次官が出席し、点灯のスイッチが押されると、国交正常化60年を記念するロゴマークもタワーに映し出されました。
ライトアップを見た33歳の韓国人男性は「韓国と日本の関係はよくないときも、よいときもあったが近い国なので、長期的にみて仲良くするのがよいと思う」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250215/k10014723711000.html